四国遍路170万歩の旅

−定年遍路道中記−







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2.主な遍路用品

旅支度(白衣、菅笠、杖) 納札 納経帳

 歩き遍路の服装も参拝作法も人様々だった。初めての人は1番霊山寺で揃えざるを得ないが、ここが一番高く本堂の売店では本格的な品揃えを勧められるので、事前に何を買うか自分の考えをまとめておく方が良い。
 白衣・菅笠・金剛杖は身が引き締まる。またこの姿は誰からもお遍路さんと認知され、特に歩き遍路にとっては土地の人とのふれあいや様々な親切を受けることになるし、自動車も気を使ってくれた。

白衣…はくえと読む。袖付と袖なしの2種類。今回は袖付の道中衣だけにして、下はいつもの登山用のズボンに  した。背中に「南無大師遍照金剛」と書かれ、洗濯は下着類と一緒にするなと教わったがそんな余裕はなかった。なお、女性はトイレを借りるのに白装束だと借りやすいといっていた。

菅笠…日除け・雨具(ビニール付)として最適な道具、絶対必要。特にお堂の中でも僧侶の前でも笠を脱がなくてよい。
菅笠の紐は買った時は一重で安定が悪い。2mほどの細紐を用意していき、顎から二重にまわすようにすると風でも吹き飛ばされない。
菅笠には、「迷故三界城 悟故十方空 本来無東西 何処有南北」、「同行二人」と書かれている。
「迷えば狭い枠の中、悟れば宇宙のただなか、風にまかせて歩くだけ」こんな心境になれるだろうか。

金剛杖…私は平地では手に持ち、ほとんど突かなかったので、最後に計ったら1センチしか減ってなかった。
山道ではストック代わりに使い、野犬や蛇がでた時は杖があると心強い。
はじめ、杖の持つところが角張っていて痛かったが丸みをつけ持ちやすくした。サインペンで杖に般若心経を書き入れ、ひとりぼっちの山道では声を出して読経して不安をまぎらわしたこともあった。
杖は弘法大師の化身であり、それ故に「同行二人」といわれる。

数珠…真言宗用の数珠を購入したが使いこなせずに、3日目からザックにしまってしまった。

納札… 住所・氏名欄がある。個人情報だけに、名前はフルネームで書いたが、住所は「東京・世田谷」のみに省略した。また平成16年4月吉日としておくと毎日書かなくて済む。

経本・納経帳…内容は全て同じ、少しでも軽く持ちやすいよう小さいものを選んだ。

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