四国遍路170万歩の旅

−定年遍路道中記−







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3月24日(水) 4日目 「マメが出来た」  雨  

6:30宿出発…玉ヶ峠…13番大日寺(11:20〜40)…14番常楽寺(12:20〜45)
…15番国分寺(12:50〜13:10)…16番観音寺(13:30〜14:00)
…17番井戸寺(15:10〜45)
…徳島市内・徳島厚生年金会館17:30着   <38.0キロ 50,757歩>

13番 大日寺
14番 常楽寺
15番 国分寺
16番 観音寺
17番 井戸寺
徳島市内・徳島厚生年金会館
 
5時起床、徳島地方の日の出は6時で(日の入りは18時17分)、もうすっかり明るかった。6時半に朝食、50分に雨仕度をして宿を出た。今日は昨日楽をした分、徳島駅前まで40キロ近い長丁場だ。
 なべいわ荘のすぐ前の道を玉ヶ峠へ向かった。山野さんの楽しい遍路話を聞きながら行くと、1軒の家に突き当たり道はここで終わっていた。話に夢中になり山道の入り口を見落としたらしい。10分ほど戻り「へんろ道」と小さく赤い字で書かれた道しるべを見つけ、標高450mの峠に登る途中から雨が本降りになってきた。
 峠を越え、鮎喰川の流れを右に見ながら、県道20号線を下流へくだった。途中、番外札所童学寺に行く山野さんと別れたが、親切で気持ちのよい、そして足の達者な人だった。

 雨の中、車のはねる水を避けながら、4時間半歩いて「13番大日寺(だいにちじ)」に着いた。バスが着き団体遍路でごったがえしている狭い境内に野宿組を見つけ、ここからまた一緒に歩く。大日寺は境内にある小さなしあわせ観音がとてもかわいかった。
16番 観音寺

 境内が流れるような奇妙な岩肌を見せる「14番常楽寺(じょうらくじ)」、古色蒼然とした「15番阿波の国の国分寺(こくぶんじ)」、静かな住宅街の中にこじんまりある「16番観音寺(かんおんじ)」と市内を順に歩いて、湧水伝説がそのままお寺の名前となった「17番井戸寺(いどじ)」に着いた。井戸寺の境内にある「面影の井戸」の清らかな水でのどを潤した。

 ここから徳島駅までは7.5キロ、約2時間かかる。納経所で道を聞いたらお手製の地図をくれ親切に教えてくれた。
 お寺には次の札所までの略図が貼ってあるところもある。また聞いてもこの頃はメモをしないとすぐ忘れてしまう。その点、地図を手渡されると心強かった。
いただいた地図

 井戸寺以外にも28番大日寺(大日寺は4番、13番、28番と3カ所ある)、29番国分寺(同様に15番、29番、59番、80番と4ヶ所あった)、一宮寺など歩き遍路に手渡しできるようなマップを作っている親切なお寺もあった。その反面、大宝寺のように道を聞いてもそっけない寺もあった。
 歩き遍路のほとんどが初めてであり、道の不安は強い。歩き遍路が増えている昨今、次の札所までの道案内は、88ヶ所の全ての札所が(保存協力会や行政や篤志家以上に)積極的に取組んで欲しいと思った。(へんろ道と道しるべ)

 へんろ道(旧道)を離れ、車の激しい国道を歩いて久し振りに“都会”に入り、徳島駅へ向かった。宿は明日までしか予約をしていないので、今晩は26日以降の行程を見直し、少なくても 室戸岬までの宿を確保しなければならない。
今日一日雨の中、本当によく歩いた。歩き始めた翌日から太ももとふくらはぎの筋肉はバンバンに張っていた。今日まで順調に歩いてきたが、今日は大日寺あたりから足の裏が痛くなっていた。靴下を脱ぐと両足の小指と土踏まずの前のところに小さなマメができていた。(マメ対策と筋肉痛)
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