筆 者
啄木はすぐれた文学者であったと思うのは、私ばかりではないだろう。
この点についてはどなたも意義はないと考える。だがしかし生活者として見た場合の彼は、はなはだ未熟であったと私は思っている。
というのも、身勝手に家族をほったらかして北海道から東京を放浪し、収入を考えずに借金暮らしに終始しているような生活は、普通一般の人々はまずしないのである。(「啄木を支援した人々」より)
1.啄木と三人の女性
2.啄木を支援した人々
井上信興先生の
啄木研究
塚本 宏
掲載にあたって