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4月6日(火) 17日目 「くじらが見えた?」 晴 | ||||||||||||
7:00宿出発…ホテル海坊主11:30…浮鞭・入野の浜13:40 …大方町・リゾートイン入野西洋館15:00着 <25.9キロ 33,989歩> |
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四国は、内陸部は山と山が重なり合い、その山がすぐ海まで迫っていて、曲がりくねった海岸線は断崖絶壁が続いていた。その山と海のわずかな空間を切り開いて道路と鉄道が走っている。
青い空・青い海・何処までも続く白い砂浜、萌黄色に染まった山々、桜が咲き、野辺には菜の花やチューリップが咲き乱れ、うぐいすが鳴きとびが舞う。 誰からも束縛されず、時間も気にせず、今は歩くことしか考えず自分の足だけを頼りに歩く。石碑やめずらしいものがあれば立ち止まり、すばらしい景色があればいつまでも眺め、土地の人の話しを楽しみながらただひたすら歩く。 歩いているからこその速度と目線が教えてくれるものがたくさんあった。心の底から楽しくなってきて、思わず「極楽! 極楽!」と叫びながら歩いていた。 時間と健康とわずかなお金、この3つが揃わなければこんな贅沢な旅は絶対に味わえまい。 |
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ホテル海坊主のレストランでかつおたたき定食を食べ、大方町に入ると、「ホエールウオッチング入野港」の大きな看板が建っていた。この大方町の沖合はニタリくじらの泳ぐ姿が良く見られるそうで、「午後だったら見えるかもしれねー」と冗談交じりで海を見ていたおじさんが言った。 浮津海岸は広い砂浜で夏ならば海水浴でにぎわうだろうが今はまだ4月、人ひとり見えなかった。おじさんの冗談を間に受けたつもりはないが、靴を脱いで砂浜に足を投げ出し、ただボーッと海を見ていた。
今回は15人で今夜は大方町の体育館に泊まり、食事は地元のお接待に預かると言った。荷物は伴走車に積みこみ、1日の歩行は20キロだが色々な人がいて…話を聞くと大変なようだった。
入野西洋館は洒落た造りのかわいいリゾートホテルだった。私の他に夫婦のお遍路が1組泊まっていた。 今晩の夕食…ではないディナーはフィレステーキ、肉とパンは本当に久し振りだ。確か肉を食べたのは初日のハンバーガーと山本旅館のチキンカツぐらいか。やせたのは歩くだけでなく肉を食べないことも大きいのかも知れない。この頃は夜中にトイレに行くようになり、洋室なのにバスだけでトイレが外なのにはまいった。 |
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