以前から書くべき、書きたいと思っていたのが日本語教育である。あくまで「日記」なのであまり専門的なことには立ち入らないが、どんなことをやっていてどんな悩みがあるのかお伝えしたいと思う。
日本語教育と国語教育は大きく違う。日本にいる皆さんにとって何が違う?と思われるかもしれない。だが大きく違うのだ。
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日本語教材
(写真をクリックするとスライドショウ)
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国語教育とはもともと日本に生まれたネイティブな日本人が学校で習う日本語教育である。従って、もともと日本語の語感があり、聞くことも話すことも支障がない人たちが対象である。皆さんの周りの子供たち、あるいは自分のお子さんが小学校に入るとき、話すことも聞くこともできないない、なんてことはなかったはずである。
一方、日本語教育とは外国語としての日本語を教育することである。言うまでもなく、読む、書く、話す、聞く、の四技能が全くない人たちが対象である。自分たちが中学(今では小学校から始めているケースもあるが)から英語を始めたころを思い出していただきたい。アルファベットを覚え、I
am a boy. This is a pen.などと習ったことが記憶によみがえる方もおられると思う。日本語を外国人に外国語として教える、と考えていただければいいかと思う。意外と難しい。私の場合はインドで日本語教師を開始したので英語を媒介語として教えている。日本では直接法と言って全く媒介語を使わない方法で教えている。どちらが楽?と聞かれれば間接法と私は答えている。勿論、異論がある方もおられると思うので断定はできないが私は間接法が楽である、と思っている。 |