高島靖男のインド日記
バスク語
  バスク語は、系統不明の孤立した言語であり、現在はスペインとフランスにまたがるバスク国においてバスク人を中心に話されている言語である。大西洋側のスペイン・フランス国境地帯で話されているバスク語は「言語の7不思議」の一つといわれている。ヨーロッパの中央に位置しながら東方起源のものらしく、しかも太古の言語――ヨーロッパで唯一生き残った先史時代の言語だといわれている。バスク語は継子扱いだが、それを話す人々の方は優秀な海の民として、昔から一目も二目も置かれてきた。彼らはトレードマークのベレー帽をかぶり、鱈を追いかけてバイキングより早く北米に到着。またコロンブスとともに新大陸発見へと船出し、イエズス会を結成して世界布教にも出ている。フランシスコ・ザビエルも実はバスク人だった。