10月6日(火) プリンス・オブ・ウェールズ博物館 | |||||||||||||||||||||||||||
1923年にオープンしたこの建物はインド・サラセン様式(注)に15-16世紀の西インド様式のドームを取り入れた、ジョージ・ウィテットの設計によるもので、白亜のドームが重厚な印象を与えている。2月に家内が来た時も、5月に友人ご夫妻が来た時も案内できなかったので一人で出かけて行った。 ある日曜日の朝、電車でチャーチ・ゲート駅まで行き、そこから博物館まで30分ほど歩いた。10時(開館は10時15分)に博物館に到着したがもうすでに団体客が長蛇の列で並んでいた。
入場の為のセキュリティーチェックがご丁寧にちゃんとしていて、バッグの中のチェック、ペットボトルの持ち込み不可、X線検査、と空港並み?と思う程。結局、面倒くさいのでカメラだけ持ち込むことにした。入口ではカメラ・タッグの確認が厳しくされる。 やっとのことで中に入ると300ルピーの価値はあった!と納得の展示物が陳列されている。ただし、むっとするような蒸し暑さだ。それもそのはず。この博物館はエアコンなし。天井のファンが回るのみなのだ。モンスーンの時期(6〜9月頃)に訪れるにはそれなりの覚悟が必要である。 こっそり係員に見えないように石像を撮影した。ところが私のカメラは自動的にフラッシュがたかれてしまうので、すぐに係員が飛んできた。
博物館内部には、美術、自然史、考古学部門のそれぞれのセクションにおびただしい数の展示品が並べられている。特に見どころとされているのが、2階部分に位置している細密画のコレクションである。宮廷生活や神話の世界を細筆で描かれた繊細さと崇高さには息を飲むほどすばらしい。特にイスラムの細密画は数も多く、そのすばらしさは折り紙付きである。ここでも係員にこっそり撮影したが、やはりフラッシュがたかれて係員に注意されてしまった。従って、この博物館での写真はごく数枚で皆さんにお見せできないのが残念である。 驚いたことに日本というコーナーが小さなスペースで設けられていたことである。そこには印籠、浮世絵などが陳列されていたのである。妙に嬉しくなってしまった。
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