高島靖男のインド日記
(3) チョーパティ海岸(Chowpatty Beachキロ

 ココナッツ・デイやガネーシュ・チャトルティなどの祭りが行われる、市民に人気のあるビーチ。
 独立運動のときには大規模な政治集会が開かれた場所でもある。1920年完成の湾岸道路で、海岸線に沿って続く遊歩道がある。夜ともなるといっせいに街路灯がともり、弓形に湾を彩る。この光景からこの海岸線は「女王のネックレス」と呼ばれている。 

 とにかく海にゴミが多い。日本でもよくある風景であるが汚さは比較にならない。それと物乞いの数の多さである。
 この辺りはきっと観光客が溢れるのであろう。駐車するところがない。仕方がないので家内と二人だけで海岸に行った。砂浜に座る間もなく、物乞いの子供たち、浮浪者達の群れが寄ってきた。我々は服装から外国人とわかり標的になる。
 もうウカウカ海岸にいることはできない。砂浜から遠い海岸通りの道路近くに戻って海を眺める、テなことになってしまった。
 汚い海なので泳いでいる人の姿は見られなかった。更に、売店などが全く見当たらない。
 日本の海の風情とはちょっと違ったところである。

チョーパティ海岸

 木の下にはスラムの人たちが生活しているらしい。我々の座っているところのすぐ隣にもそのような人がいて、眠りからさめたのか起き上がってきた。もうここも我々がいる場所ではなくなってしまった。

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