「(パンコールからクアラカンサーへ)」 7月4日(木)曇り
パンコール Tourist Mapより


ようやく明るくなった海辺を散歩。人影殆んどなし。南側にこの国最高級のリゾート地、パンコールラウ島が見える。眺め良し。何よりも静か。鄙びた点ではペナンより上。2〜3日滞在すればよかった。
日本人が居ないしここも長期滞在の穴場ではないか?
フロントマンの話では、ロングステイの割引はそれほど多くはしないとのことであった。
9時ホテル発。昨日海辺まで送ってくれた女の子はパンフレットの要求に大袈裟に喜んでくれて又のお越しをお待ちしていると、笑顔で送ってくれた。このホテルは パーフエクトで人々も優しい応対をしてくれた。機会があったらまた来たい。

連絡船は何故か3リンギ。住民が利用する船は観光船ではないから5リンギではないと言う。妙に理屈の通る話だ。
10時30分。ルムツ港からイポー行きの準急バス。2リンギ。安い。安すぎる。
パンコール島の海 筆者撮影

12時イポーの町外れへ着き、ヘリテージホテル(イポーが本店)と言うが誰も返事をしない。変な運転手風情が来たので無視していると「ヘリテージ イズ ベリー ファー」ときた。支払い7リンギ。
フロントではタナラタに滞在だからパスポート不要と思うのだが、規定どうりの手続を求められる。これがこの国のやり方だ。
午後は回教寺院の町クアラカンサー観光へ。

「すぐ出ると言うおんぼろ一般定期バスに乗る。」
切符は中で買えと言う。ローカルバスは学校帰りの子供、買い物の主婦で一杯。1時間30分ほどこのバスの中で この国の人々と直に接触。余り愛想がよい人ばかりではない。
新人と思われるインド系の車掌見習、それを指導するチャイニーズ系の意地悪小母さん。新人車掌が、乗り込んで来た客に素早く切符を売りに行かないことへの指導のようであった。またこの新米車掌が不器用で可愛そうなくらいオタオタしていて、おかしかった。大きな荷物を持ち込んで車掌の指示に従わない乗客。つり銭が違うと文句をいう乗客など等。東京では見られない光景の連続であった。
さてクアラカンサー。
ベラ川 筆者撮影

ここの観光は失敗だった。
ゆったりと流れるベラ川沿いに金色に輝くモスクと州の君主の公邸が鬱蒼とした樹林の中に見える。マレーシアで一番美しいといわれるウブデアモスクは開館時間が過ぎていたため見学できなかった。「ホテルダブルライオン」で飲んだビールが強烈に熱い日差しと埃っぽい道路に混ざって 動きたくなくなったためだ。
そして慌てて見当違いの方角へ行ったようだ。
町をよく知るタクシーに案内を頼めば良かった。
再訪を決めてイポーのホテルへ帰る。高速利用で約50分。

シャワーを浴びて8時からホテル2階で夕食。
機嫌を直して「サヤ スカ イポー」と言うが 誰もキョトン。
ビールを飲んで更に元気になると女子従業員が「アイ ラブ イポー」と応じてくれる。この国はたった「200キロぐらいしか離れていないリゾート地のキャメロンすら知らない人が多い。ましてや日本と姉妹都市を結んでいる福岡市などは殆ど知らない」とは 後でイポー滞在が長い方から聞いた。


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