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青春18きっぷで紀伊半島一周の旅


近鉄と紀勢線で紀伊半島を一周する。四日市から近鉄特急に乗り鶴橋で降りる。青春18きっぷを使っての旅が始まる
鶴橋から大阪環状線で天王寺に行き、天王寺から阪和線の快速「紀州路」で和歌山に向かう
途中日根野で関西空港行きを切り離し、8両から4両編成の各駅停車となる。和歌山からいよいよ紀勢線の旅が始まる
電化複線とは言うもののワンマン2両編成である。和歌山を過ぎると、車窓から紀三井寺を見上げる
醤油発祥の地湯浅駅、日本一の梅の郷、一目百万 香り十里の看板の南部駅(みなべ)や、ようこそ白浜へ
 梅樽に浸かる殿様の姿を白浜駅に見て串本駅に着く。

駅前からレンタル自転車で串本を周る予定が小雨で困った。都合よく樫野灯台口行きのコミニティバスに出会う
「ここは串本 向かいは大島 仲をとりもつ巡航船」の串本節の串本から、平成11年に完成した「くしもと大橋」を渡る
くしもと大橋は緩やかな螺旋状のループ橋386mとアーチ橋290mからなる。串本港と大島港を見下ろす
巡航船は橋の開通と同時に廃止となった。樫野灯台口で降りて、樫野崎灯台に行く
樫野崎灯台は明治3年に点灯された日本最古の石造灯台で今も現役で働いている
中には入れなかったが、螺旋階段を登り灯台を一周する。断崖と岩礁の太平洋に心を洗われる
明治23年にトルコ皇帝の特使を乗せた軍艦エルトゥール号が
明治天皇に皇帝の親書を奉呈する大任を果たして帰国の途中暴風雨に遭い、樫野崎灯台の岩礁で難破した
587名の犠牲者があった。生き残った乗員は灯台の灯りに助けを求めた
大島住民は嵐の中岩礁から69名の生存者を救出した。助けと慰霊を通じて串本町とトルコが繋がった
トルコとの友好の証のトルコ記念館やトルコ軍艦慰霊碑を周る
日本赤十字社記念碑や、天覧記念碑、野立所跡、行幸記念碑も見学する。






紀伊大島からタクシーで今晩の宿「大江戸温泉物語 南紀串本」に行く。ここでアルカリ性低温泉の露天風呂に浸かる
「むしさんやおちばさんはお風呂が大好きです。遊びに来たらすくってやって下さい。」の標識が掲げてある
夕食も朝食もバイキング。食べた食べた。朝早かったせいもありよく寝た。




翌日は、串本の海岸に大島に向かって大小40余りの奇岩が一直線に並ぶ橋杭岩(はしぐいいわ)まで歩く
橋杭岩は海の絶景日本一にも選ばれた串本が誇る名勝で、透き通った串本の海の奇岩は見事である
その昔、串本にやってきた弘法大師の鼻をあかしてやろうとたくらんだ天の邪鬼は橋を架ける賭けを持ちかけた
弘法大師は山から巨岩を担いで海中に立てると橋杭がずらりと並んだ。天の邪鬼は鶏の鳴きまねをして
朝がきたと勘違いをさせた。弘法大師は諦めて作りかけで去った
そのため橋の杭のみ残ったという橋杭岩の弘法大師伝説がある。



串本から紀勢線で那智駅に行き、バスで終点の那智山で降り、茶店の並ぶ参道の階段を登る
朱塗りの社殿の熊野那智大社が聳える。熊野那智大社は熊野三山の一つで主祭神は熊野夫須美大神である
本殿前の内庭に、神武天皇を大和に案内した三本足の八咫烏(やたがらす)が石に姿を変えた烏石がある
隣合わせにある那智山青岸渡寺は西国三十三所観音霊場の第一番札所で、明治の神仏分離までは那智の滝を中心に
熊野那智大社と一体だった。朱色が映える青岸渡寺の三重塔の背後に那智大滝が勢いよく流れる
落差133mの一段滝で毎秒1トンの水が落花する
滝を飛滝権現として崇拝する熊野那智大社の別宮である飛滝神社に手を合わせる
バスで那智駅に戻り、那智駅から再びバスで新宮に行く。


新宮駅前の徐福寿司で、さんま姿寿司で昼食をとる。熊野灘のさんまをすし飯に載せたさんま姿寿司は新宮の郷土料理という。
秦の始皇帝の命を受け不老不死の薬草を発見し、新宮に永住した徐福さんに別れを告げ、再び紀勢線に乗る
新宮からの紀勢線はJR西日本からJR東海に変り単線非電化となる。ワンマン2両編成は継続する。
新宮駅の次の駅「鵜殿駅」には「港のある日本一小さい村」の立看板がある。
白砂のおだやかな海岸線の七里御浜を眺め、しばらくすると熊野灘は岩壁や奇岩のリアス式に姿を変える
熊野・尾鷲間34キロはトンネルが20ヶ所ある。昭和34年まではここだけがバス連絡区間だったという。
紀伊長島駅で降りる。駅前にはコンビニもない。15分程歩き「道の駅まんぼう」で
バニラで喉を潤す。紀伊長島から多気で乗り換え、「快速みえ」で四日市に戻り旅を終える
紀勢線384キロのうち、新宮・那智間13キロと津・亀山間15キロを除く356キロを走破する
近鉄、JR,伊勢鉄道の600キロの一泊二日の旅。

投稿者  久田宣生氏  令和元年7月

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