第122回 東上会ハイキング
3月21日に開花が発表された東京の桜は、その後寒の戻りで一向に開花が進まず、28日(土)には満開のもとで開催できると楽しみにしていた第122回の東上会ハイキングでしたが、残念ながら1〜2分咲きの中での開催となりました。
午前10時集合場所に指定された浅草寺の雷門の前に会員が続々と集合、寒さに震えながらの朝礼でした。何時ものように、洲戸さんの川柳を交えながらご案内します。
 「花冷えに大提灯が震えてる 行々子」
昨年の花見ハイキングが好評だったせいか、今年は女性の参加が23人と多く、男性11人と合わせて34人が参加し、賑やかで華やかなハイキングになりました。
スライドショウ
スタートして隅田川の西河畔、隅田公園に入ると期待の桜はチラホラで、混雑を予想して迷子対策に万全を期していた世話人の思惑は完全に裏切られた感じでした。
 「墨堤の桜一分か二分に咲き 行々子」
 「仕方なく川をバックに写真撮る 行々子」
桜を背景に写す予定の集合写真も、桜橋の上での殺風景な写真になってしまい、ガッカリでした。
隅田公園の桜橋で、勢ぞろい。
(写真をクリックすると拡大します)
横網町公園の桜の下で。
(写真をクリックすると拡大します)

桜橋を渡り東河畔を隅田川沿いに下り、言問橋・吾妻橋・駒形橋・厩橋・蔵前橋を経て
「横網町公園」に到ります。この公園には、関東大震災そして東京大空襲で犠牲になった慰霊を祀る「東京都慰霊堂」とともに、「復興記念館」があり大震災の復興事業の諸資料が保存されています。昼食の後、この記念館を覗き震災の恐ろしさ、平和の有難さを痛感したものでした。
 「まず腹をこさえ復興記念館 行々子」
また、この公園の桜は5〜6分の開花でしたので、この桜を背景に集合写真を撮り、桜への思いを満たしました。

次いで、横網町公園の隣の「旧安田庭園」です。東京に残る、旧大名庭園のひとつで、
一時期安田財閥の所有を経て東京市に寄贈されたものだそうです。心字池を巡って春の息吹を感じながら国技館の前へと差し掛かりました。
ところが、これから向かおうとしていた、忠臣蔵の旧吉良邸方向に黒煙が立ちのぼり、
消防車のサイレンが鳴るなど驚かされました。急遽、吉良邸跡の見学は中止し、両国橋を渡り次の目的地に向かった次第です。
 「吉良殿は昼の火事にも脅かされ 行々子」
後で判ったのですが、吉良邸とは関係なく、隅田川縁で準備中の屋形船での天麩羅の
失火で船が燃えたのだそうで、一時はもうもうと上がる黒煙に、高層ビルの火災かと思い会員の安全を考えてのルート変更でした。

次に向かったのが、ここもまた旧肥後細川氏の庭園跡地を公園化した「浜町公園」です。桜も多く植えられ、園内では、花見客が集まって花見の宴が始まっていました。この時間には、朝の出発時に比べると、気温は格段に上がり、絶好のハイキング日和になりました。ゴールも間近となり、浜町の桜咲く緑道を練ってゴールの水天宮に向かいます。この辺りは、「明治座」も近く緑道公園の入口には、弁慶像が立ち、不正な花見の場所取りに睨みをきかせています。
 「弁慶が立つ公園の場所予約 行々子」

そして午後2時、安産と子授けの神様「水天宮」に到着しました。お宮参りの幸せそうな
若夫婦の姿もちらほら見えますが、大多数は年配の方々で、洲戸さん曰く
 「水神にお参りするはジジとババ 行々子」
こうして、今年の花見ハイキングは、花に嫌われ火事に驚かされて終了しました。解散後、日本橋周辺では会員の方々の花見の宴ならぬ、残念会・反省会が続いた模様です。

なお、次回4月は下記の通り開催しますので、友和会員または現役の方で参加ご希望の方は、幹事までご連絡ください。(締切り4月17日)
  日時  4月25日(土)
  集合  10時  東武伊勢崎線西新井駅改札 
  コース 「牡丹を観賞し、舎人ライナーを楽しむコース 7km」
  幹事  後藤武夫    sarry-goto@msg.biglobe.ne.jp
       八尾洋二    
yyao@feel.ocn.ne.jp
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