第121回 東上会ハイキング
第121回東上会ハイキングは、総勢32人の参加を得て2月21日(土)に開催されました。前日の雨、そして翌日以降連日雨が降るなか、梅雨の晴れ間ではありませんが、当日だけは絶好の快晴に恵まれての開催になり、一同朝方の寒さもなんのその、元気に楽しい一日を過ごしました。

この日のコースは、「泉岳寺と芝公園の梅を観賞するコース」として設定しましたが、
江戸時代の歴史の散歩道のほか、東京の緑のオアシスを巡るコースになっています。
午前10時、JR山手線の浜松町駅の北口改札に集合し、旧芝離宮恩賜庭園に隣接する公園で朝礼の後、早速隣の恩賜庭園からのスタートです。
スライドショウ
この旧芝離宮恩賜庭園は、東京に残る最も古い大名庭園であり、池を中心とした「回遊式泉水庭園」で、池にはカルガモのほか渡り鳥なども沢山飛来しており、鯉が遊泳し、
都心を忘れさせる素敵な空間が広がっています。ここで、いつもの川柳の名人・洲戸さんが一句、
 「旨そうな真鯉が泳ぐ芝離宮 行々子」
あれ! スタートしたばかりなのに、もう弁当が待ち遠しいのでしょうか?
梅園には白梅が満開で、甘い香りを漂わせており、梅を背景に先ずは記念の集合写真の撮影です。

次いで、増上寺大門を通り日比谷通りに出ます。増上寺を目の前にしながら、参詣はせずに芝東照宮にと急ぎます。東照宮は、折りしも「梅まつり」で、梅園には梅が咲き乱れ、お茶の野点をしていました。家光公がお手植えと伝えられる樹齢300年のイチョウ(公孫樹)、そして早咲きの緋寒桜などを観賞して、次に向かいます。
 「増上寺無視で東照宮へ寄り 行々子」

芝東照宮の隣の芝公園でも、東照宮に競って「梅まつり」が開催されており、こちらはお茶席に加え琴の演奏と華やかに開催されていましたが、残念ながら梅は見頃を過ぎたようで、残念でした。
旧芝離宮恩賜庭園の梅園にて
(写真をクリックすると拡大します)
泉 岳 寺 に て
(写真をクリックすると拡大します)

芝公園を後に、日比谷通りから第一京浜街道へと、単調な道が続きます。そろそろ弁当の重さが身にこたえる頃、今日のメインの目的地「泉岳寺」に着きました。2月は、赤穂浪士が切腹した月でもあり、日頃に比べて参拝客も多く、線香の煙が墓地を包み、未だに赤穂浪士の人気が高いことを物語っています。
境内の一角で昼食をとり、四十七士の墓にお参りです。墓地の入口には、墓守をした堀部妙海尼が瑶泉院から贈られたという紅梅が綺麗に開花して我々を迎えてくれていました。
 「線香が不足しそうな義士の数 行々子」
四十七士の墓に一本一本線香をあげお参りを済ませた一行は、高輪高校脇の迷路のような道をたどって、次の目標「旧細川邸のシイ」に到着しました。このシイは樹齢300年以上、樹高10.8mの巨木であり、また大石内蔵助以下17人が切腹した肥後熊本藩の下屋敷にあり、この赤穂事件の目撃者でもあったものと思われます。
 「泉岳寺細道たどりシイの木へ 行々子」 

さて、一行は目黒通りのスパ白金の前を歩き、最後の目的地「自然教育園」へと向かいます。ここ自然教育園は、国立科学博物館の附属施設で、昭和24年に全域が天然記念物および史跡に指定された武蔵野の自然がそのまま残る貴重な植物の宝庫になっています。残念ながら、この時期は花も少ない時期でしたが、ハイキングの最後を目黒駅に近い都心の一等地に広がる自然の緑の中を歩けたことで、皆さんには好評だったようでした。中には、こんな感想も・・・。
 「自然園宅地換算して眩暈 行々子」

午後2時過ぎには、解散地の山手線目黒駅に到着、3月の桜咲く墨堤のハイキングでの再会を期して解散、それぞれの反省会場へと散っていった次第でした。
 「打ち上げの輪があちこちへ目黒駅 行々子」

なお、次回3月は下記の通り開催しますので、友和会員または現役の方で参加ご希望の方は、幹事までご連絡ください。(締切り3月20日)
  日時  3月28日(土)
  集合  10時  浅草寺雷門 
  コース 「隅田川を下り墨堤の桜を楽しむコース8km」
  幹事  後藤武夫    sarry-goto@msg.biglobe.ne.jp
       八尾洋二    
yyao@feel.ocn.ne.jp
目次に戻る