第120回 東上会ハイキング
前日の雨もすっかり晴れ渡った好天のもと、1月10日(土)第120回の東上会ハイキングが開催されました。コースは「浅草名所七福神初詣でコース」8.5kです。
思えば昨年の初ハイキングの隅田七福神初詣では、朝からの雨に泣かされました。そのせいか日本経済もびしょ濡れの年になっただけに、今年は春から縁起が良いと、参加者28人はMさん差し入れの豚マンをほばりながらJR上野駅をスタートいたしました。いつもの調子で洲戸行郎さんの川柳も軽快な滑り出しです。
 「豚マンで気合を入れて歩き出し 行々子」
スライドショウ

まず最初は、かっぱ橋道具街です。約1キロの道路両側に、厨房道具などの店が170軒も並び、真ん中あたりに金色のかっぱ河太郎像が立つ、大変楽しい商店街です。
 「つい足が止まる道具は合羽橋 行々子」
七福神の最初の神社・矢先稲荷神社(福禄寿)も、このかっぱ橋道具街のそばに
鎮座されています。拝殿の格子天井には、神武天皇以来の日本の馬乗史を描いた百枚の天井画があり一見の価値があります。


次いで鷲神社(寿老人)です。日本武尊ゆかりの酉の市で知られ11月の酉の市は大変な人出だそうですが、この日はさして参詣人もいないので集合写真もゆったり撮れました。そして次は吉原神社(弁財天)です。日頃は宮司さんは居ないのだそうですが、この日は七福神詣での御朱印を授けるため宮司さんが来ておられました。絶世の美女といわれる弁財天ですから、洲戸さんも川柳に曰く
 「弁天に夫婦参りは遠慮する 行々子」

矢先稲荷神社にて・
「早々と集合写真稲荷様 行々子」

(写真をクリックすると拡大します)
「おとりさま」の名で
庶民の信仰が厚い鷲神社にて

(写真をクリックすると拡大します)


次は、七福神を一休みして「一葉記念館」です。明治の女流作家・樋口一葉の諸資料を展示した記念館は平成18年にリニューアルして立派な建物になっており、記念館前には「一葉記念公園」もオープンしていました。記念館を見学後、公園の日溜りで弁当を開きました。

午後は、まず最初は女性陣が興味深々の旧吉原遊郭・今のソープランド密集地のど真ん中を歩きます。吉原大門・見返り柳を横目に無事通過です。洲戸さんは、さすがに冷静で
 「大門の見返り柳六代目 行々子」
と、詠んでくれました。

吉原を抜けて東に突き当たると、もう隅田川です。昔の橋場の渡しは最も古い渡し場だったとのこと。橋場の不動さんで知られる橋場不動院(布袋尊)にお参りして、白鬚橋西詰めにある石浜神社(寿老人)へと歩をすすめます。
 「白鬚にあやかり名付け寿老人 行々子」

次いで今戸神社(福禄寿)です。ここは、縁結びの神様だそうで、境内至るところに招き猫が置いてあります。
 「招き猫今戸神社は福禄寿 行々子」

今戸神社からすぐの丘の上に待乳山聖天(毘沙門天)があり、お供えに沢山の大根と巾着が供えられています。小説家・池波正太郎は、この辺りで出生したのだそうで、江戸時代の池波ワールドが広がっている感じです。
 「若い日の池波正太郎遊ぶ 行々子」

待乳山聖天を出た一行は、一路浅草へと向かいますが、途中隅田公園に足を踏み入れました。公園の梅園には、早くも紅梅が花を開き、根もとには水仙が咲き乱れて我々を歓迎してくれていました。
言問橋を過ぎ、いよいよ浅草です。人波を押し分けて浅草神社(恵比寿)にお参りしましたが、ここでもM氏から今川焼きの差し入れがあり
 「草臥れを今川焼きで癒される 行々子」
でした。

七福神の最後は、浅草寺(大黒天)でしたが、あまりにも人波が多く、最後のきちんとした挨拶もできないまま次回の泉岳寺ハイキングでの再会を期して散会しました。
 「新春の人波に負け帰路に着く 行々子」

なお、次回2月は下記の通り開催しますので、友和会員または現役の方で参加ご希望の方は、幹事までご連絡ください。(締切り2月13日)
  日時  2月21日(土)
  集合  10時  JR浜松町駅 北口改札前(新橋寄り) 
  コース 「泉岳寺と芝公園の梅を観賞するコース 8.5k」
  幹事  後藤武夫    sarry-goto@msg.biglobe.ne.jp
       八尾洋二    yyao@feel.ocn.ne.jp

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