第109回 東上会ハイキング

a. 布袋尊を祀る弘福寺にて
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 第109回東上会ハイキングは、新春1月12日(土)に「隅田七福神初詣で」として、浅草寺の雷門を起点に実施いたしました。生憎の天候で、集合の10時前から小雨が降り出し、一日止むことなく降り続きました。そんな中でしたが、何と21人もの人が参加して、今年初めてのハイキングを楽しみました。

 コースは、雷門→吾妻橋→勝海舟像(うるおい広場)→隅田公園→三囲神社(恵比寿・大黒天)→弘福寺(布袋尊)→長命寺(弁財天)→向島百花園(福禄寿)→白鬚神社(寿老神)→木母寺→多門寺(毘沙門天)→東武伊勢崎線鐘ヶ淵駅(解散)を計画していましたが、雨のため謡曲「隅田川物語」の主人公・梅若丸を供養した梅若塚のある木母寺は割愛しました。

 10時にスタートし、雷門では混雑して出来なかった朝礼を隅田川を渡ったところにある江戸を睥睨している勝海舟像の前で行い、雨の中初参加の高橋さんのご挨拶、そして雨が本降りになった時いつでも中止できるようにと勝海舟像をバックに記念撮影をしてのスタートです。

 隅田公園に入り、最初は三囲(ミメグリ)神社です。この神社は、三井家ゆかりの神社で、その昔、荒れた神社を修復時に白狐に乗った神像が三度回って去ったとの由来があり、狛犬とともに石狐を従えています。
   洲戸さん曰く、「三囲の狐やさしい目で迎え 行々子」
また、境内の奥には京都の三井家の屋敷取り壊しの際移築した珍しい三角石鳥居があります。
            「参詣の方角迷う石鳥居 行々子」

 次いで、弘福寺です。ここは禅宗で、中国仏教に近い黄檗宗特有の唐風建築の堂々たる構えです。そして隣が長命寺です。ここには、歴史を刻んだ数々の石碑、また三代将軍家光の腹痛を治したと伝えられ寺名にもなった長命水の井戸があります。

 そして、長命寺裏門を出たところに、皆のお待ちかね「長命寺桜もち」があり、一行は筆塚・俳句塚など素通りして桜もちに突進です。思い思いに三枚もの葉でくるんだ桜もちと暑いお茶で身体を温め一息つきました。
                       「桜餅三枚の葉を食いかねる 行々子」

 そして、次の目標「向島百花園」へと歩を進めます。福禄寿は、向島百花園の初代園主の佐原鞠塢愛蔵の像が「向島百花園」内の福禄寿尊堂に祀られています。その近くには、寒牡丹と毎年皇室に献上される春の七草篭が飾られていました。

          「七草の篭と並んで福禄寿 行々子」

 降り止まない雨の中、やっとしのげる東屋で立ったままで昼食をとり、慌しい昼食タイムを終えました。折角入園料を払っての入園ですので、花は殆んど見れませんでしたが、園内を一周し次の白鬚神社に急ぎます。

b. 七福神めぐりの最終、毘沙門天の多聞寺にて
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 白鬚神社は、先の向島百花園の初代園主達文人墨客が、正月の遊びとして隅田七福神を考えたときに、寿老人だけがどうしても見つからない。そこで目をつけたのがこの白鬚神社、白い鬚=老人=長寿と寿老人に見立てたのだそうです。ただ、大明神なので「人」はよくないので「神」の字をあてて寿老神としたのだそうです。主神は猿田彦尊とのこと
   「猿田彦老人にされ苦笑い 行々子」
ここで、冒頭に書いたとおり、木母寺に寄る予定を変更して、一路七福神の最後の毘沙門天の多門寺へと急ぎます。多聞寺の創建は、10世紀とのこと。さすがに堂々とした構えで、雨中の七福神詣でもこれで終わり、記念の写真を撮りゴールの鐘ヶ淵駅に予定時間を大幅に短縮して午後1時半には全員元気に到着、次回の梅園コースのハイキングを楽しみに散会しました。なお、雨でカメラのレンズが濡れ、見苦しい写真になったことをお詫びします。

 次回は、2月に下記のとおり開催しますので、友和会員または現役の方で参加ご希望の方は、幹事までご連絡ください。(締切り2月10日)
 日時 2月16日(土)
 集合 10時東京メトロ丸の内線東高円寺駅@番出口・蚕糸の森公園入口
 コース 「和田堀公園から羽根木公園の梅を訪ねるコース8.5K」
  幹事 後藤武夫    sarry-goto@msg.biglobe.ne.jp
      八尾洋二    yyao@feel.ocn.ne.jp
 
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