高島克規のインド日記
シャナーズ・フセイン
  ブランド名は創業者の名から来ている。「インドのヘレナ・ルビンシュタイン」と呼ばれ、インドの小学生向けの現代偉人伝にさえ登場するシャナーズ・フセインは、1945年の生まれ。父親はイギリス植民地時代の裁判官という恵まれた家庭に育ったが、当時の習慣でわずか15才で結婚、学校もやめてしまった。しかし彼女は主婦の立場とノウハウを活かして、もともとインドの女性たちが家庭で行っていた伝統的な美容法に学んだ「現代の美容」を論じる文章をメディアに投稿したり、それを実践した化粧品を試作して家庭でサロンを開くなどし、ビューティー・ビジネスに参入した。