高島克規のインド日記
ゾロアスター教徒
<注1>
  古代ペルシャに生まれた世界最古の宗教のひとつ。創始者はザラスシュトラ(ギリシャではゾロアスターとよばれた)で、聖典はアベスターである。その誕生の時期ははっきりしないが、現代の研究ではBC1500年〜BC1000年ころではないかとみられている。ゾロアスター教は、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教・仏教に影響を与えた。(天国と地獄、善と悪の双子の霊、悪魔、死後の生、将来の救世主、世界の最後の更新、永遠の生命など。)
 現在の信者数は正確にはわかっていないが、20万人以下とみられる。
   ・イラン:2万〜3万5千人か?
   ・インド:約10万人
   ・パキスタン:7千〜8千人
   ・北米:1万〜2万人
  インドでは、ペルシャ人を意味するパールシー(パールスィー)と呼ばれ、数としては少ないが非常な裕福な層に属する人や政治的な影響力をもった人々の割合が多い。インド国内で少数派ながら富裕層が多く社会的に活躍する人が多い点は、シーク教徒と類似する。インドの二大財閥のひとつであるタタは、パールシーの財閥である。