高島克規のインド日記
<注2>最近の日本車メーカーの動き
 トヨタ自動車   インド南部のカルナカ州バンガロール市の郊外(現トヨタ・キルロスカ・モーターの敷地内)に2010年の生産開始を目標に、投資額約350億円をかけて新工場となる第2工場を建設すると発表。新工場ではカローラのほか、新型小型車などの乗用車を2010年操業開始時点で約10万台/年の生産を行う予定。新工場で生産する新型小型車は「トヨタで一番安い車」として80万円台の価格水準を目指す。
 日産自動車と仏ルノー社   タミル・ナードゥ州チェンナイ市近郊のオラガダムに共同で新工場を建設し2010年に乗用車の生産を開始する予定。新工場建設のための投資額は今後7年間で約1,215億円以上となり、2010年度の稼動から5年以内に生産能力を40万台に引き上げる計画。生産車種はルノー、日産両ブランドのインド国内向け車両と日産ブランドを中心とした輸出用車両を生産する予定。インド国内向けの中心は小型車。
 その他の動き    ホンダや三菱自動車、インドで約5割の乗用車シェアを誇るスズキもインド市場における体制を強化する見通し。
独フォルクスワーゲンなどの欧州勢、インド地元企業も工場の新設、増強などで同様に体制強化を行ってくる見通し。
各社の体制強化の動きは概ね2010年前後を目標としており、2010年前後から各社とも熾烈な競争を強いられることが予想される。