<注2> 工学と学技術を専門とする、インドの7つの国立の高等教育機関の総称である。国家的な重要性を有した研究機関と位置づけられ、研究水準の高さは国際的にも認められている。1947年のインドの独立後、インドの経済的・社会的進歩を目的として知的水準の高い労働力の育成が求められ、科学者と技術者を養成するために1951年に設立された。7つのインド工科大学はそれぞれ独自の組織を有しているが、これらは校務を総括するインド工科大学協議会により相互に連携している。インド工科大学の共通の入学試験は、共通入学試験(Joint Entrance Examination / IIT-JEE)と呼ばれ、インドにおける合格の難しい (倍率は約60倍)試験のうちの一つに数えられる。総計すると、研究に携わる学者に加え、15,500人の学部生、12,000人の大学院生を擁する。
多くの卒業生が多彩な分野で活躍しており、「IITブランド」という学術的な基準も生まれている。インド工科大学の学士号は、同様の分野に関して他の大学で与えられる学位である「工学士」(Bachelor of Engineering / BE)ではなく、7つのインド工科大学共通の独自の学位である「科学技術学士」(Bachelor of Technology / B.Tech.)が授与される。 |
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