高島靖男のインド日記
トゥブ・ミーナール
<注1>
   12世紀ヒンズー教に対してイスラム教が勝利したことを記念する塔としてスルタン、クトゥブウッディーン・アイバクが建てた。1993年に世界遺産に登録された。塔の高さは72.5m、5階建の3階までは赤砂岩で壁面に経典の文字が刻まれている。その上は大理石と砂岩で、後継者によって増築され800年前に完成したと言われている。
  ミーナールは光塔と訳されデリーに残っている遺跡のなかで最も古いものの一つ。 塔の中には378の階段があり、昔は登ることができたが、自殺者が出たために地下にあった入り口が閉鎖された。1353年に落雷で4,5階が折れ、後に修復された。1212年にキルジ王がミーナールよりも大きい高さ145mのアラーイー塔を建てようとしたが、台座を造っただけで死亡。誰も後を継がなかったため台座だけが残っている。