バヤンダー(Bhayander)駅に到着し切符売り場で待っていると、ぞろぞろとメンバーが集まり始めた。S君の携帯が鳴った。M君からの電話のようである。携帯の話が終わると、説明してくれた。「M君は今日、自分一人で行くということだったので一人で行きました。ところが違うゴーライ・ビーチに行ってしまったらしいです。誰もいないので慌てて電話したようで、あとからこちらに来るそうです」とのことである。「ゴーライ・ビーチは二つあるの?」「ええ、そうです」との答え。何とも奇妙な話である。ユニカイハツの社員はムンバイ以外の出身が多いのでムンバイの地理にそれほど詳しくない。そんなことをしていると、B1君の父上が挨拶に現れた。B1君はこの駅の近くに住んでいる。「いつも息子がお世話になります」というご丁寧な挨拶である。このB1君は特別に優秀で個人レッスンをしている生徒である。しかし、親が挨拶に出てくるとはビックリであった。 |