西馬音内(にしもない)盆踊り
鳥海 省吾
スライドショウ
8月の17〜19日にかけて、「西馬音内(にしもない)盆踊り」を見てきました。

西馬音内地区というのは、秋田県南部の普段は農業・林業中心のささやかな暮らしが息づく小さな町です。この町が唯一賑やかになるのが旧盆のこの時期に催される盆踊りで、周辺から多くの見物客が訪れます。

「西馬音内盆踊り」が注目を浴びるようになったのはここ十年程のことで、「風の盆」のように全国から観光客が殺到し、身動きが出来ないほど混雑することはありません。しかしこの祭りの歴史は古く、きちんとした起源・沿革の記録は残っていないものの、およそ700年の歴史があると語り伝えられています。

「風の盆」のような一種風雅なところはありませんが、にぎやかで勇ましく野性的なお囃子に対し、流れるような美しい踊りは表現しがたい温かみが感じられます。またこの踊りが端縫いという美しい衣装を纏った踊り手や、ひこさ頭巾という独特な格好で踊られるのが特徴的です。

つたない写真から祭りの雰囲気を感じ取っていただければよいのですが、本心は、わたしだけのひみつの祭りとしてそっとしておきたい・・・・、そんな気持ちです。